「作業騒音約15%削減」「粉塵を大気中に出さない対策」「消費電力を約60%削減」などの作業環境と省エネ化を向上させた製品です。
※旧式の湿式ドリルとの比較結果です。
ドリルの心臓部であるモーターの改良によりCo2排出量1.34kg-CO2/日と従来ドリル(Jf10)より53%低減(※1)させ、省エネ性能を実現しています。
※1日:6時間計算
病院、図書館、住宅街など静かな環境では周りに気を使って作業を行わないといけませんでしたが、Jf20オートドリルは作動騒音が屋外約70db(室内55db)と静かで環境に配慮した施工が可能です。※現場環境によって異なる場合があります。
ダイヤモンドビット先端から、自動制御でエアーミスト化した専用アルカリ水が噴射し穿孔しながら孔内洗浄します。その際に出る粉塵は液体状(ノロ)となり静音バキュームで吸引され、施工時でもクリーンな作業が実現します。
湿式ドリルのデメリットとなっていた穿孔穴内に粉塵と冷却水が残る課題を新開発の残存水除去システムにより完全に除去することが出来ます。
これにより、孔内湿潤状態によるエポキシ樹脂の接着能力低下を防止でき、エポキシ樹脂本来の接着力を確保するとともに、養生期間及び工期の短縮も図れます。
コンクリート穿孔用湿式ドリルで穿孔した、穿孔穴内の残水除去についての研究を行っています。
湿式ドリル分野での新しい技術として、穿孔穴内クリーン化の熟成度を高めていくことを目指します。
水と空気の流れをベクトルや線で解析
解析数値をベースに実機を制作して試験。
このように本研究では、流体の数値解析と試験を繰り返し行うことで、より効率的なドリルの開発をしています。
バキューム一体型で引火性危険物ゼロの専用アルカリ水を生成、安全な施工を実現
バキューム機能を真空式にすることにより、最大真空度-75kpaとなり、穿孔時のノロを効率よく吸引することができます。また、穿孔位置から約3m高所にアルカリユニットを設置しても力強く吸引します。
新設計の静音バキュームでは、穿孔時に発生する粉塵を①冷却水で液体状にし②さらに活性炭入りHEPAフィルターで捕集できることで綺麗な空気のみを放出できます。
アルカリ水ユニットに水道水を入れるだけで、pH10.5以上の専用アルカリ水を生成することが出来ます。これにより従来の冷却水による中性化の抑制ができます。
〔中性化が鉄筋位置まで達すると鉄筋の不動態皮膜が破壊され、鉄筋が腐食し得る状態になります。その状態をそのまま放置すると腐食箇所が膨張し、コンクリート躯体の剥離、剥落(爆裂)を引き起こします。そのため中性化対策を行い、コンクリート躯体及び内部鉄筋はアルカリ性を確保することが重要です。〕